会長あいさつ

震災・災害シンポジウム2022
第9回 新潟県中越大震災シンポジウム~災害支援と市民社会保護~

新型コロナウィルス感染により亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げます。

新型コロナウィルス禍は3年以上経過しても未だ収束が見えていません。またウィルス変異などにより感染収束が世界的に達成されるにはまだ時間がかかると思われます。したがってこれからも災害発生時に他県からの支援が難しい状況は今後も続くと考えられます。

これは地域独立で活動できる被災者支援体制を構築しなければならないことを示唆します。十分な量の支援物資を分散備蓄して備える。災害職能支援ボランティアと派遣システムを地域単位で育成する。そして市町村間で差が無いように避難所運営を国で標準化するなどが必要です。

そのためには知恵が必要です。日本は昔から大規模災害にたびたび遭遇し様々な方法で乗り切ってきました。その際の対応から学び、そして欧米で進んでいる市民社会保護を基盤とした災害対応を考えるシンポジウムにしたいと思いますのでよろしくご協力お願いいたします。

令和4年12月吉日

榛沢和彦

エコノミークラス症候群予防・検診支援会 会長

新潟大学医歯学総合研究科先進血管病・塞栓症治療・予防講座特任教授